02/01/2008 ソワレ
今年の観劇第一号は、ミュージカル。しかもメアリー・ポピンズ。しかも家族連れで。
ストールの周りの席も家族連れ満載である。もしくは観光客。
映画館と勘違いしたのかポップコーン食ってる父親もいる。
話の筋はみんな知ってるので特に触れない。
いきなり父親役の歌が弱い。バートも、何だかアメリカ人顔で、歌はとびきりではない(後で見たら、アメリカ人だった。でも、歌手だった...)。
どうなってしまうのであろうか。このミュージカル。
と思っていると、大理石の石像たちが踊りだしたりして、ちと怖い。コスチュームが妙にぴったりしていて、それにおそらくゴムかなんかで石っぽく飾りをしていて、見方を変えれば薄汚いぞ。が、妙に踊りがバレエというかモダンダンスというか。ミュージカルっぽくない!!
と思っているうちに第一幕お終い。
プログラムを見ると、振り付けマシューボーンで、
・ なんだ。これはミュージカルではなくて、マシューボーンのダンスに歌がついたものだったのか。
・ だから嫁さんが僕を誘ったわけだ。
と、今更のように合点がいった。
マシューボーンと割り切ったせいか、それとも後半のほうが出来が良いせいか、後半はスムーズに流れる。父親にもなかなかチャーミングな見せ場があ るし、アメリカ人バートも蜘蛛男逆落とし天井タップの荒業をみせる。もちろんメアリー・ポピンズは登場・退場ともに宙に吊られて直立不動で傘を差している のだけれど、あれで身体を動かさないでいられるのも大したものだ。
芝居がはねてから妙に娘が興奮していると思っていたら、父親役の俳優はLittle Britainの総理大臣役の人であることが判明。道理で客席のSebastianから黄色い声が(なんてわきゃないが)。
何でEwan McGregorのOthelloとか、Ian McKellenのリア王に行かずにメアリーポピンズか、という向きもあろうが、冬休み呆電中の小生にはぴったりのミュージカルだったと思う。マシュー ボーンぽい毒も効いているし、全神経を張り詰めてみることも無いし。
ロンドンに行ったらレミゼだのウィーウィルロックユーだのファントムもいいけど、メアリーポピンズはそれと較べても断然お勧めできるレベルだったと思う。残念ながらメアリーポピンズは1月12日でお終い。
あとお勧めのミュージカルは、リトルダンサー(Billy Elliott)でしょう。演出が変わってなければ、実は硬派な所もあって、すっごく良く出来てる話だということが分かる。映画もなけるがミュージカルも 泣いた。四季には一度も足を運んだことの無い小生だが、ロンドンの当たり(ベタ+毒つき)のミュージカルには正直脱帽である。
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