2008年1月25日金曜日

隣にいても一人 関西篇

24/01/2008 ソワレ

全員を青年団現役でそろえた関西篇は、もともと関西での公演はなかったと思う。英語版と同じく、何故東京でやるのかについて、その理由に謎を残す舞台である。

まぁ、そんなことはどうでもよくて、芝居の方はさすがに達者な役者揃えて、二反田幸平の弟役も十分情けなく、楽しんだ。

一番感じたのは、平田戯曲が東京言葉の芝居に出来ている、ということ。
関西弁のリズムに乗ってぼけ・ツッコミが螺旋を描いて上り詰めていく、のかなぁ、と思うと、ひゅうぅぅとしぼむ。或いは、気まずい間があって、次の話題に進む。或いは性急に盛り上がる。

このギャップが、面白いといえば面白い。役者は苦しかったかもしれない(それでも作りきってしまうのが青年団の役者の力なのだろうけれど)。
関西のノリに身を任せて全篇作っていたら一体どんな現代口語関西弁演劇になっていたのだろうか? 実はただの吉本新喜劇なのかもしれない。一体、 僕が関西のノリとして感じているものは、本当にリアルに存在しているのか?そこにズレはあるのか?それをリアルに体現している芝居はあるのか?
疑問は尽きない。

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