2007年1月28日日曜日

かもねぎショット 子供と会議

スズナリの舞台を覆う、この、空間の濃密感、演技のボリューム感、お涙頂戴半歩手前で艶然と走り去る軽やかさ。

シンプルな仕立てと達者な役者。
「子供と会議」って言うんだから、「子供」のハナシと「会議」のハナシがでてくるんだが、大人の役者が子供を演じる。この「ごっこ」な感じが、この芝居では絶妙に成立。

上手な役者が「シンプルでよく出来た」設定の中で、自分を殺さず、芝居を殺さず、出すぎず引っ込みすぎず台詞をやり取りする姿は、出来の良い時のアーセナルのパス回しを思わせる。
(その心は、必ずしもゴールとならず勝ちに繋がらないことも多いが、客を酔わせるという意味では超一流、という意味です)。Arseneもよく言ってます。「シンプルで良いフットボールが出来た」って。

僕の隣、小学生でしたが、最後までしっかり観てたようだ。大人も子供も一緒に楽しめる、極めて上質の芝居(=ごっこ)が提示できていたことの証 左。で、その上質の「ごっこ遊び」から何を持ち帰るかは、そりゃ、年齢によって違っては来るだろう。でも、観客一人ひとりで受け取り方が違うのはそもそも 当たり前だ。

というわけで、こんないい芝居やってるのに日曜日のスズナリが埋まってないのは大ショック。31日までやってます。皆様、是非どうぞ。10歳以上ならきっと大丈夫です。

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