2007年1月27日土曜日

Fabrica [10.0.1]

観に行った理由は3つ。
① 赤坂Red Theatreに行ったことがなかったから。
 ← 赤坂で芝居観るのは、シアターV赤坂のツベルクリン以来。
② 高井浩子さんの脚本だから
 ← 星のホール二本立てが面白かったことの根拠付けが、まだ自分の中で整理ついていない。
③ 瓜生和成さんがでているから。
 ← タテヨコ企画でとても良かった。

で、観終わって。うーむ。無難な芝居。良い意味でも、悪い意味でも。

作者も演出も役者も、勘違いしている人が一人もいなくて、とても観やすい。脚本も上手に作ってあるし、シーンの組み替えも何だかお洒落で気が利いてる。

でも、何だか、焦点が最後まで合わせられなかった。
① 個人的に、「映画を撮る話」「芝居をする話」「昔の仲間が集まる話」は、苦手だ。でもそれは、あくまで個人的に冷静になれないからかもしれないが。まぁ、それは、ちょっと置いておこう。

② 劇中に映画や芝居を挟み込む技は、難しい。今回は、上手く嵌めていて破綻は無いんだけれど、それをやる途端に、観客は、「もう一つ外」で芝居 を作っていたり観ていたりする状況を意識せざるを得なくて、それをするには、Red Theatreのつくりは、舞台と客席の距離が遠すぎる。

③ いろいろな事件がある割りに、「悪意」が不在であった。不正確な言い方をすると「さわやかな」出来上がりになっていて、ちょっと「そりゃねえだろ」感はある。

そうだ。要は、赤坂なんていう僕が足をめったに突っ込まない都心で、こんなお洒落でさわやかな芝居を観てしまったのが間違いだったのだ。

という訳で、この居心地の悪さ、脚本・演出場ばかりを責めるわけには行くまい。東京タンバリンはまた観に(確かめに)行くと思う。瓜生氏は良かった。が、ちょっと爽やかできざすぎかな。

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