2007年1月16日火曜日

大橋可也&ダンサーズ Closures

僕はダンス・舞踏については全くの門外漢なので、
このカンパニーのダンスが過激なのか甘っちょろいのか
上手いのか下手なのか、は、さっぱり分からない。

そういうときには、「子供の目線」で観る他ない。
「あ、なんだかピクピクしてらぁ」
「倒れていたそーだなぁ」
「おぉ、全部ぬいじゃったぞ」
とか。プラス、一定の、ウン十年生きてきたコンテクスト。

前半はなんだかミニマリズムな感じ(音楽なし、一定のことばの繰り返しあり)。「ピクピク」したり「ズリズリ」したり「ドターン」と倒れたり、傾いたり。
面白い(が、「ミニマリズム」と言った時点で、僕の子供の目線はすこーしだけ失われる)。

飽きかけてきたころに(=ちょっとうとうとしかけたときに)、音楽が鳴り始める。体操用の笛を40回力いっぱい吹く(僕は数えてた。約40回だったことは間違いない)。
上から真っ白い砂が降ってくる。綺麗です。

音楽、色んな拍子が絡み合って、変化して、カッコイイ。
(そう。この、僕が変拍子の組み合わせを「カッコイイ」と感じた時点で、僕の子供の目線はまたすこーし失われる)

そこにメインのダンサー(おそらく大橋氏)が出てきて、体を動かす、他のダンサーを動かす、脱ぐ、身体を動かす。
何だか、ストーリーが生じていないか?あるいは、少しナルシシズム入っていないか?
と感じ始めた時点で、僕は子供の目線をほぼ失っている。まずい、と思ったところで、ダンサーが言う。

おわりです。

なので、時計見ずに終演を迎えた。自分達を「ハードコアダンス」と位置づける理屈は分からないが、最後まで興味深く観させていただきました。

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