当日パンフに「難産した」とか「色々悩んで」とあるが、まさにその結果がやはり苦しく思えて、つらかった。
僕の観た渡辺純一郎さんの芝居は「吉田鳥夫の未来」だけですが、それが面白く出来ていた。ちょっと役者を突き放した感じで、「そこ、もっと足ひくつかせて!」とか「そこ、もっと卓袱台に爪立てて!」などと、何食わぬ顔で演出つけてそうなところが気に入っていた。
が、今回は、ストーリーを流すのに四苦八苦して、役者の立ちにまで気が回らなかった風情。過去・未来の切り替えの出ハケは技術として上手だけれど も、面白い役者がそろってるのにその「立ち方」を味わう余裕が無くて勿体無い。結果、もうちょっと突き放した芝居になっていたはずが、本来頼りたくない役 者の力技に頼ってセンチに仕上がってしまった。という印象。
時間切れ無念の引き分けで優勝を逃した近鉄バファローズの阿波野を見るような後味が残りました。
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