2016年5月5日木曜日

The Caretaker

02/04/2016 19:30 @Old Vic

引越当日の夜に3時間30分の芝居。しかもピンター。しかも退屈。大失敗。

ピンターの古典をTimothy Spall、Daniel Mays、George MacKayの3人でって言うんで相当期待値を上げて臨んだのだが、見事にコケた。この前、同じOld Vicで観たThe Master Builderが、いや、そんなに気が利いた舞台とは言えなかったけれども、それでも、レイフ・ファインズがとっても真面目に、真摯に芝居してて、メッセージが真っ直ぐに伝わってきてたのとではエラい違いである。

幕前にかかっている思わせぶりな音楽を聞いていやーな予感はしたのだが。ティモシー・スポールが期待を大きく裏切るイモ演技。寄ってらっしゃい見てらっしゃいなガナり芝居で、変な顔や考え込む顔、困った顔をするのにいちいち面を切らないと前に進まないという徹底ぶり。これじゃこの先どうなるんだろうと一幕の途中で心配していたら、案の定一幕ラストのGeorge MacKayの台詞”What’s the game?”が力の入った迷台詞となって客席に突き刺さる失笑もの。

救いだったのはDaniel Maysの抑制の効いた演技で、昨年観たThree Red Lionでの艶ッ気たっぷりのアグレッションはどこかに封印して、今回はそういうのを全て内に隠して想像力を刺激する演技を見せてくれたのが大きな収穫。

その他はあんまり見るべきものなし。大変残念な舞台。

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