2010年7月30日金曜日

再び、覇王歌行のこと

水曜日に春風舎に行った帰り、わが敬愛する(そして勝手に人生の師と仰がせていただいている方々の内の1人であるところの)D井さんとたまたま電車ご一緒した。
BeSeTo演劇祭の「覇王歌行」で、俳優が如何にスキもなく訓練されているか、ということに、大変感動した、今回のBeSeToの中で一番よかった、さすが中国4000年、との由。
僕は「なんだか、俳優にねじ伏せられている気がして、特にアゴラのような小さな空間では逃げ場がなくて、なんだか複雑な気持ちです」と答えたのだが、改めて「訓練」について考えた。
それにしてもD井さんが何の留保もなく、掛け値なしにこんなに芝居を誉めているのをお聞きしたのは、(もちろん短いお付き合いだけれども)初めてかもしれない。そして、そういったものに向き合った上で、自分の演技をさらに磨いていくんだっていう気合がみなぎってて、
「負けてられない」
と思ったのだ。「人生の師」に「負けてられない」ってどういうことかって、自分で突っ込みたくもなったけど。

0 件のコメント: