10/07/2010 ソワレ
東京ノート、新国立劇場中ホールロビー公演の2回目は、日中韓バージョンで。
中国・韓国からそれぞれ2人ずつの俳優を迎えて、全体のアンサンブルの水準は保ちつつ、色彩を加えることに成功していた。
しかしなんと言っても今回の勝因は客席の座席位置。前方、最も下手の席から舞台を見ると、遙かに続く階段の向こうまできれいに見渡せて、俳優の出はけの滞空時間が信じられないほど長く、これは他のどんな劇場であっても(木漏れ日はらっぱの唐組のテントの向こうに広がる景色であろうとも)実現できないくらいの奥行きをもって、しかも見上げるアングルで、うつくしい。俳優達が、降ってくる感じ。ゆらゆらと舞い上がっていく感じ。階段を俳優たちが行き来する光景を見ただけで、泣きそうになった。
そしてそのてっぺん、ガラスの向こうで客席を向いて仁王立ちする山内健司よ。いっぺんで涙引いたよ。あの姿は一生忘れることはあるまい。
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