2010年7月25日日曜日

鉄割アルバトロスケット 鉄割ベガズバンケット

24/07/2010 マチネ

相変わらず面白い、という他ない。
「鉄割がそのナンセンスパフォーマンスに磨きをかけ、洗練の度を増した」と評されるのは、鉄割りの面々にとっては不本意なことだろう。「洗練の度を増す」ために日々精進しているわけではないだろう。
逆に「相変わらずまったく洗練される気配を見せない」というのは、一瞬「鮮度が落ちないってことか?」と褒め言葉のようにも思われる一方で、「え、旧態依然ってこと?」ととられる可能性もある。
だから、色々工夫して褒めたりしない。いつも通り面白かった、としか言いようがない。

もちろん「園まなぶ」や「ドント・ピス・アラウンド」、「馬鹿舞伎」など、プログラムもらった瞬間に「よし、楽しみ!」と思うようなのもあるんだけれど、それらは、観客の側の手抜きというか「演ってくれたらいつでもウケる用意できてるからね!」ということではあって、創り手の側にとってみれば「いつものように面白がってくれる」だけで喜んでいてもしようがない。新しいネタをどしどしやるのか、同じネタでも新味を加えていけるのか、新しければ面白いというわけでもないだろう、というわけでいずれにしても茨の道である。

そんな茨の道を進み続ける鉄割ビバ!とまとめてしまっても良いのだろうけれど、でも、どうにもこうにも腕組みして客席にどーんと腰掛けてしまいがちな40代サラリーマンとしては、鉄割のパフォーマンスをゲージツと呼ぶのかゲーノー転じて・煎じてゲージツとなすかなんてことをつい考えてしまってとても良くないのである。まぁ、そのどちらであろうとも、鉄割が、ゲーノーに落ちず、かといってゲージツに堕ちないところですっごいnarrow pathを進み続けることに対して命を削っていることは間違いなく、そういう態度に対しては、一観客としてはとにかく観るしかない。つまんなければつまんないというしかない。幸いにしてつまんなかったことがない。だから観る。幸せである。いや、マジで、幸せだ。

ちなみに。今日の僕のお気に入りはJAZZJAZZJAM、嫁は閻魔さんの弁天さん哀れむ、娘はあん珍と姫嬢 / 隊長さん。僕のオールタイムベストは五輪さん。

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