27/09/2009
フランケンズの方々には誠に申し訳ないのだが、キリンの皮とかレッサーパンダの糞とかの方が、芝居よりインパクトあった、ということは認めざるを得ない。動物園の動物と客の距離の取り方の説明だとか、飼育・展示係長の「好きなものだけ見たらいいんですよ」という発言だとか、とても興味深くて、そういうものに挟まれてフランケンズの、もちろん、下らないところで見る気が失せるようなことには絶対にならない、押さえて、抑えた、素晴らしい演技を拝見するにつけ、一体、僕は何のために「芝居を観に行く」のか、ってことで考え込まざるを得ないのだった。
要は、舞台の上に乗ってたり、檻に入っているものを「さぁ、見てください」って言われないと楽しめないの? と聞かれたときにその問いに対抗できるのだろうか、という疑念で、中野氏はそういうところ楽観的なようにも聞こえたけれど(現実を舞台にそのまま載せても面白くない、という発言の裏返しとしてそう解釈してます)、それでもなお、「舞台は人生の縮図」とか「時間を凝縮している」というような紋切型からは逃れたいと思ってしまう。
肩こりがひどいせいで万事ネガティブに見えてしまうのかもしれないが、いや、ネガティブじゃないんだけど、考え込んでしまった。出口特になし。
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