2009年10月27日火曜日

唐ゼミ 下谷万年町物語

25/10/2009 ソワレ

まずは戯曲。上演時間3時間超の三幕モノ芝居を通して、世界を紡ぐイメージとことばと悪ふざけと会話のテンポには一点の緩みもなく、初演後28年経ってもなお瑞々しい。一幕で、何てことの無い台詞を聞いてたら思わず涙こぼれそうになって自分でも驚く。

そして看板女優。椎野裕美子さん、2007年に鐵仮面で拝見した時も「口も大きいが声もでかい。映える。」と思ったけれど、やっぱりテント芝居は看板女優あってこそ、ということを思い起こさせてくれてうれしい。歌うときの声量には目をつぶって、
「李礼仙さん、金久美子さん、ほんとうにすごかったよねー、でも椎野さんもなかなか良いよ。」なんてぇおじさん臭い会話がニコニコと出来る。

そして舞台に溢れるオカマやさんたちの迫力。こんな風に人数の力で押したがるのはいかにも蜷川氏っぽいが、まぁ、初演はParcoだからね。今回は、テントだからね。テントは、いいよね。

そして若い役者。秋の深まる中冷たい水をものともせずに3時間。若くて体力あることは素晴しい、とまたもおじさん臭い誉め言葉。

そしてそういったものを一つにまとめてきっちり3時間魅せきった中野氏の演出、良し。浅草瓢箪池跡地で見る猥雑な戦後日本の夢を、ノスタルジーはノスタルジーとして、でも、そこに溺れてしまわずに「現代の」若い役者の身体で見せてくれたのが嬉しい。こういう芝居、ほんと、すきだなー。3時間、お尻はちょっと痛いけど、楽しいですよ。

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