22/08/2009 マチネ
2年前に「政治的」を観てかなりぶっ飛ばされたのは今でも忘れないし、今年春のコウカシタもなかなか好きだったのだけれど、今回の「一族郎党海辺の恋の物語たち」は、何だか物語が仕草に勝って、上手くノれなかった。
日常の何気ない動きが、抽象的な動きと物語性の間を行ったり来たりゆらいで、観てる側は物語ではなくて動きが抽象されていく様に引っ張られて時間が展開する様がとっても楽しかったのだが、今回はどうも、動きの抽象化の契機を失って、物語に引き摺られた「具象のなぞり」に落ち込んでるような気がしたのかもしれない。
ともあれ、老若男女幅広くにしすがもに集めて、最後まできっちりエンターテインしてくれる地力は素晴しいし、「寄せては返す恋の駆け引きは永遠に二人だけの世界」のシーンはとっても素敵だった。
今回を機に当面活動休止と言うことだが、活動再開されたらまたきっと観にお邪魔すると思います。
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