21/08/2009 ソワレ
初日から4日目ともなると、さすがに余計な力は取れているんじゃないかと思って出かけたが、余計な力は見当たらなくとも、力を抜いている場所は見当たらず。演出・役者ともに息継ぎをする場所が見つからないまま芝居は続く。7対11でサッカーしている感じである(ちなみに最近のCarling Cupで、Swanseaは4人退場、最後は7人になってたそうです)。
まぁ、だからといって、力の入れ加減・抜き加減があからさまに見え出したら、それはそれで面白くなくなっちゃう気もするし、じゃあオレはいっぱいいっぱいの役者を観るのが好きなだけなのか、それじゃー「みなさんエンゲキがんばっててよかったですぅー」と一緒ってことか、やっぱり出来不出来はあるだろー、と言われそうなのも癪に障る...とにかく、例によってヨメに責められるところの「贔屓の引き倒し」で申し訳ないが、そのストレッチの様はどうにも面白いし、変に手を抜かれてないからこそ、妙な細部がどうにも気になって面白く観れるところもあるってことなのだ。
この日も90分間あきずに観続けて、最後のフラッシュバックに差し掛かったところで、あぁ、こうやって、人は、昏睡に落ち込むのだろうか、、と何となく思ったのである。90分間めいっぱい演じられた舞台の裏側の暗闇がチラッと見えて立ちすくみ、
・ もし自分が昏睡の中、夢の中にいるのならば、それが醒めないでいますように
・ どうか舞台がこのまま昏睡の暗闇に落ち込みませんように
という、二つ合わせると全くロジカルではない、祈りのような感覚に襲われた、というのも、それもちょっとだけホントです。
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