2009年1月6日火曜日

またも、去年のことを、今さらのように

2008年も、結局200回近く劇場に足を運んでしまった。
毎年、家族で「今年の10大ニュース」を見せ合いっこするのだけれど、自分の普段の私生活が芝居中心で回っていると、どうやっても芝居のことばかり思い出されてしまう。

今年は、自分の芝居の味方について突きつけてくる芝居に、比較的沢山(10本くらい)出会えた気がします。
そんな中で、特に印象に残った5本。原則、1劇団1つ、順不同で。

1. 青年団若手公演「御前会議」
柴幸男の才能に初めて触れた1作。「台詞を歌ってしまうこと」と「言葉を歌うこと」の境目についてここまで自覚的に突きつけてくるとは。

2. 青年団「隣にいても一人」
小生も英語編に一部関わっていたので。が、なんといっても盛岡編の高橋縁が出色で、これはおそらく一生忘れられない。帯広編の龍昇さんもすごかった。

3. 東京デスロック「カステーヤ」
賛否相半ばしたが、自分にとって芝居を観る・劇場にいることとは何かについて自覚させてくれた、大事な作品。

4. 岡崎藝術座「リズム三兄妹」
観てから2ヶ月経っても、いまだにジワジワと面白い。内田慈、白神未央など、達者な役者陣にも支えられているけれど、実は召田実子さんの純愛ストーリーで、これがまたどうしても忘れられない。

5. みやざき◎まあるい劇場 こふく劇場プロデュース 隣の町
役者が舞台に「立つ」ことの奇跡。あぁ、こんな場所にいたい、みんなで一緒に入り込みたい、そういう感覚をもらった、これもやはり忘れられない。

こうしてみると、やっぱりアゴラ系・青年団系と括れる作品が多くなってしまうのだが、だって、先鋭的でかつ方法論に溺れない連中が集まっているのだからしょうがない。2009年は、「観てるだけじゃないぞ」ということで、さらに観る本数は絞って行きたいと思ってます。

ま、あと、大きな収穫といえば、ElbowがMercury Prizeを獲ったこと、Balkan Beat Box のNu Medsが当たりだったことでしょうか。

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