24/11/2007 ソワレ
「ハチャメチャ」な「最低傑作」を書こう!とのことだったらしいが、本当に、危なく「最低の駄作」になるところだったろう。出演する小熊氏が「台 本を読んだときにはううむと思」ったのも100%頷ける。「ハチャメチャなものを書こう」と自らにムチ打って頑張った佃氏も大変だっただろうが、これを渡 された「現代口語演劇の」演出家、岩井氏もかなり困ったのではないか?
が、この芝居に全体の見せ方のフレームを嵌めて、「出し物」としての芝居に仕立ててみせた岩井演出に感心。特に、「演劇の神様」、今日の一押しである。
また、役者2人も、
「好きこのんで『金星から来たベルンダ星人(金星から来たなら金星人だろ!)、(喉をチョップしながら)フォ、フォ、フォ』なんてやってるんじゃないんだよぉおぉ、今となっては『ハチャメチャでいこう』なんていったことを後悔してるんだよぉおぉ」
と全身で語ってみせつつ、その実結構楽しんでいたりするのが透けて見えて、良い。
かる~い気持ちで出かけて、ど~でもよい細かいネタでくすくす笑って、だ~れも観てない小技にムムンとうなって1時間30分。変に大上段に振りかぶった芝居よりもそういうのがよい、という人にお奨めです。
(追記)そうだ。一つ留保をつけるとすると、そういう芝居の見方って、ちょっと年寄りくさいんだ。それが引っかかってたのです。
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