2007年11月12日月曜日

三条会 いやむしろわすれて草

11/11/2007 ソワレ

三条会、初見。
千葉は、遠い。三条会アトリエは、千葉駅からも、遠い。人通りの殆どない道を通って現地へ向かう。
入ってみると、「狭くて天井の低い」アトリエである。壁も白かったりして、何だか学生時代の教室(あ、会議室か)舞台を思い出したりする。
冒頭、上演時間65分、というのに驚く。そんなに短くするのか?元の戯曲をぶった切るのか?

始まってみると、むくつけき男子4人が演じる4姉妹。うむむ。汗臭い。が、年齢のことは少なくとも不問に処すべし。五反田団のオリジナルだって、中学生の娘を中学生が演じていたわけではないのだから。芝居なんだから、歳の差だって、性差だって、ということなのだ。

ということで、戯曲に書かれたテクストに忠実に。が、スピード、間、アクセント、コンテクスト、そういったものを出来る限り誤読していく、そして逸脱していく。その遊び方が、この間アゴラで観た岡崎藝術座のオセローにも似ている。

岡崎藝術座と異なるのは、岡崎藝術座が、観客の意識を出来るだけ舞台上の一箇所に留めないこと、視線を拡散させることを旨としている印象だったの に対して、三条会の舞台は、飽くまでも1点に焦点が当たっているように思えたことだ。まぁ、狭い空間に男4人集めちまうのだから仕方がないのかもしれない が。
僕は個人的に「視線拡散型」の芝居をキョロキョロしながら観る方が好きなので、実は、ベッドの上に4人集まって演技されると、ちょっとテレたり疲れたりする。

演出の意図が先を走って、正直なところ、僕がとろとろと自分の想像力を働かせる時間が与えられなかった気もしている。65分、割とあっという間に 経ったけれども、観客の意識をどうもっていくかよりも、自分がどう遊んでいるかを見せるほうに興味があるようにも思えた。が、本当のところはどうか? 今 度観に行った時に確かめるべき課題である。

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