唐さんの戯曲を他の人の演出で観るのは、
東京グローブ座、岩松さんの「それからのジョン・シルバー」
で、岩松さんが持つ唐さんへの倒錯した愛情を感じて以来
(でも、あの芝居は、その倒錯した愛情をもってしてもやはり失敗だったのではないかと思う)。
MODEを観るのは、
TOPSで「桜の園」を観て、有薗さん以外に見るべきものがなくて大変がっかりして以来。
という先入観を持って笹塚ファクトリー(初めて)にお邪魔しました。
「意外に」(というとぶっ飛ばされるかもしれないが)、すばらしい舞台でした。
唐戯曲の魅力について、さすが松本さん、勘違いが一切無い。非常にストレートに、僕が唐戯曲で観たいものがそこに在った。
勿論、テントではないし、(赤テントとは違って)異能の役者も居ないし、その意味で、芝居にエグみとかカスクの香りとか、そういう味わいはあまり望めない(勿論先週の唐組と比べて)。
でも、同年代の役者が出てる学生演劇もどきとは百万光年の開きがある。ストレートに戯曲をちゃんと解釈・演出しただけで、こんなに違うのだ。
私流に言えば、こういう芝居は
「このMODEは、ぜひともコドモに観てもらいたい。そうしてよーく勉強してほしい」
とっても得した気分です。
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