2010年9月14日火曜日

KUNI0 07 文化祭

04/09/2010ソワレ

アゴラの演劇祭、杉原邦生ディレクターの2年間のラストを飾る公演は、杉原作・演出の「文化祭」。こちらも「その」積りで、ガッツリ楽しませていただきました。

カドヤと共同開発の「くにお肉パン」は、過去25年間カドヤにお世話になっているものとして敢えて言うならば、この25年間カドヤで売り出した新製品の中でも出色の出来栄え。さすがはジャンクを恐れず、ジャンクなまま美味しく舞台に乗せてしまう、くにおマジック。舞台の方も、誤解を恐れずに言えばジャンクフードの「ギルティ・ブレジャー」な味わい。31人の役者を惜しげもなくつぎ込んで、プロット・モチーフは二の次三の次、要は1時間45分面白く構成して見せ切った側の勝ち。その割り切りが相変わらず杉原演出の醍醐味だろう。

その中では、もちろん、「青春60デモ」でも感じた、「役者は、何のかんの言ってコマですから」みたいな、もっと丁寧な言い方をすると「ハードウェアとしての役者を最重要視する」態度がカッツリ見える。「役者としての技量」は、彼の文化祭の構成に際して何らの判断基準にもなっていないこと。贔屓の役者がいる人には、見せ場の長短、盛り上がりの大小、不満がある点もあると思う(実際僕も、松田裕一郎さんの「見せ場」が本当に最後のほうまで来なかったので、ハラハラしていた)。が、そこは全体のバランス優先。バランスがとれているからこそ、短い見せ場も印象に残ったりするのである。

敢えてどうしても一つだけ挙げるとすると、スクール水着・ゴーグルで踊りまくったシーン。文化祭一等賞。すげかった。

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