2010年9月26日日曜日

第七劇場 班女

18/09/2010 11:00

鳥の演劇祭ショーケース第2弾は東京からきた第七劇場の班女。小生第七劇場は初見。この後、shelfによる同演目も予定されていて、見比べるのが楽しみ。

「しかの心」は本当にいい匂いのする、間口が広いのにも関わらず観づらさを感じさせない暖かい空間。舞台上、横に真っ直ぐ敷いた白いシートの上に、禅寺の庭のような、盆栽のような、そんな感じで三箇所石が並べられて、なんだかやっぱり垢抜けた感じがする。

実子の声が大変魅力的。花子の動きや「台詞のやりとりに移る前の」吉雄の動きも面白かったはずなのだけれどよく思い出せない。申し訳ないが実子の声の第一印象の方が残っているせいか。

最後まで見通すと「三島戯曲、面白い」と思わせる。空間の作り・役者の動き、結構ケレンがあるようでいて、実はテクストが素直に伝わってくる上演だった。それは僕にとっては2つの意味があって、ヘンな見せ方に走らなくて安心するという意味と、生真面目さが物足らないという(もっと膨らみがあっても良いのではないかという)意味と。

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