2010年9月26日日曜日

くらっぷ ゴドーを待ちながら

18/09/2010 12:00

魅力的な役者達がいた。各人魅せどころをしっかりわきまえ、ケレンもあるが押さえる所を押さえる。特に冒頭、「チョコチップクッキーさん」の登場の仕方、靴紐への意識の集中と舞台下手で起きていることへの意識の向け方、ちょっかいの出し方、素晴しい。これが1時間続いたらどんなトンでもない芝居になってしまうのだろうか、と、ポジティブに心配になる。

が、1時間は長かった。30分経ったところで、観ている側として、だれてしまった。35分でコンパクトにまとめて提示されていたら、文句なしにノックアウトされていたかもしれないのに、もったいない。同じモチーフの繰り返しは、特に場慣れした役者でないと危険。せいぜい2回まで。繰り返しを持ち出さずに「ゴドー待ち」をどう提示するかが難しいなら、タイトル・モチーフともに「ゴドー待ち」にこだわる必要なかったと思う。本当にもったいない。

0 件のコメント: