17/04/2010 ソワレ
初日。いきなり岩井マジックに酔った。
「役者の身体は役の容れ物である」というコンセプトを岩井氏は名作「3人いる!」を引き合いに出して「東京デスロックメソッド」と呼ぶ。いやいや、またまた、ご謙遜を。
現代口語演劇に特有の「リアルな」=「舞台の1秒=現実の約1秒」みたいな時空のつながり・流れを大胆にブチ切って、岩井異空間につなぎ直して舞台に提示する。これは、多田ワールドの「これ、結構リアルに身体酷使されてるよね?」のリアルとは趣を異にして、なんと呼べばよいのやら、
「岩井キュビズム」
とでも言うべき時空の再構成に凄みがある。
役者陣、岩井空間の空間の歪みを全身で受け止め、時間の切り貼り・ストップ&ゴーを「違和感のあるもの」として流していく力がさすがで、まさに名人芸。このゴツゴツ感、この鮮度。たまらん。
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