20/05/2007 マチネ
当日観に行くはずだった桟敷童子が役者の怪我で急遽休演とのこと。時間をもてあまし新宿に出かけてみればシャトナー研。
チラシを見れば「台詞の9割が日替わり」「緻密なプロット」...
うーんと、リスクとっちゃえ。当日券で入った。
最前列ほぼ中央である。うむ。トップスの芝居にしては客の入りがちょっとさびしい...ということは、期待できるかも。
結果。えー、役者や他のお客様には迷惑だったかもしれないが、かなり大声で笑わせていただきました。これは、可笑しかった。
緻密なプロットだなんて言っちゃって、これ、シーンを決めて、やること決めて、9人の役者で順番決めて、サインは一つ、「とにかく面白くしろ」なんじゃないの?「ホームラン打て」のサインと同じである。
これは、「小劇場界の大喜利野郎ども」といっても過言ではない。バカ正直にタイムキーパーまでつけちゃって、いやはや、これを緻密だなんていったら先週観たjorroの面々に申し訳が立たん。
が、大喜利なので、その場その場の反応が勝負であるのには間違いなくて、予想外の突っ込みやボケやアクシデントが、これでもかとばかりに放たれるわけで、これは、もう、笑わなきゃやってられん。というより、限りなく素に近くないか?
タイムがキープできていれば1時間50分とのこと。この日の芝居は2時間15分。いい。許す。可笑しかったから。
紅一点小島愛は、大喜利にはちと若すぎやしないかい?時間があればもっといじる余地があったのに、オヤジ俳優どもはフラスト溜まったかも。
ラストの各人独台詞太陽にほえろシーンは、興醒め。むしろ、舞台奥で必死に紐を解いている中田顕史郎が作業を終えて額の汗をふーっと拭く姿の方が よほどか面白い。そして、爪切り族に爪を切られた人。最後の決めは、「残された爪を振り絞って黒板引っかきポーズ、ギィーッ」で逝って欲しかった。これは 余計なお世話だが。まぁ、その役者に限らず、余裕の無い独台詞は見苦しい、ということだ。
ともあれ、笑った。こういうのを、Guilty Pleasure と呼んで愛でるのも、たまには悪くないと思った次第です。
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