30/04/2007 ソワレ
今回は柄本明さんが教授の役である。
こころなしかベンガルバージョンより混んでいた。
生徒役の方の脚が、何だかリカちゃん人形みたいだったな、ということ以外、実は、あんまり取り立てて言いたいことは無い。
29日のベンガルバージョンのときもそうだったが、実は、ちょっとクサいけれども、こんなに素直に芝居を楽しめる機会はそうそうない。
役者も余計な力一切入らないし、観てる側に余計な力を要求しない。要求されるのは、ただ、集中して観て、楽しむことだけ。
一挙手一投足を観て、味わう。それ以外、なーんもなし。
次の展開にドキドキワクワクとか、世界の状況に真正面から向き合うとか、感動を有難うとか、そういうものは全部排除。強いて言えば、「次に何をするのか」「次に舞台で何が起こるのか」という極めて微分された興味だけが積み重なった幸せな1時間。
世界と向き合いたくば、そういう、ひたすら個体に近いところの自分に興味を持ち、近いところの他人に興味を持つところから向き合い始めたらよい。 一足飛びに「異文化」「戦争」「暴力」と向き合うったって、土台ムリがあるよね。と、日経の野田秀樹インタビューを読んで思った次第です。
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