26/05/2007 マチネ
シアターサンモールは、見事なまでのプロセニアム劇場なのであった。そして、客席の傾斜も穏やかで、さぞかし後ろの席は遠かろうと思わせる小屋である。
確か90年代前半にここで嫁さんと(おそらく結婚前に)「マシュマロ・ウェーブの「二次元劇団エジプト」を観てショックを受けた、はずだ。ちなみにそれには青年団の永井秀樹さんも客演していた。
とまあ、それ以来の久し振りのサンモールなのだが、なんだか女性客多い。誰を目当てで来ているのか?まさか夏目慎也ではあるまいが。とにもかくにも、気合の入った客が入った小屋は良い。上演中携帯でも鳴らそうものなら何が起こるかわからん。
舞台には緞帳が下がっていて、それは、プロセニアムだからおろしとかないと格好が付かないという演出の判断なのか、格好は付かないけどこれくらいはしないとやられっぱなしになってしまうという判断なのか。開演を待つ。
で、(中略)、終演。緞帳が降りる。
・演出、舞台、照明、プロの仕事である。さすがだ。
・帰り際、楽屋口で坂口芳貞さんが独りでタバコを喫っていた。
・山本雅之、NOVA効果なのか、客席が安心してみていた(笑っていた)感じ。コマーシャルで露出するのも悪くない。
・細かな演出のつけ方がさすがで、手先・足先、そういうところに目をやれば退屈することは無かった。
・「一番大きなところでの舞台空間のフレームの嵌め方」と「ひどく細かい眼のやり場」が並存する芝居。誰に何を見せるかの制約がかなり明らかな芝居の演出を引き受けたときに、「さて、どうでる?」という勝負を余儀なくされるのは果たして本意か?
・いや、実は、芝居に本意も不本意も無い、か?
この芝居は、誰に愛され、誰に愛でられるのか?
そんなことを考えて新宿駅に向かった次第です。
0 件のコメント:
コメントを投稿