2007年2月20日火曜日

Co. 美しい雪 Garden Agora 07

2月18日ソワレ。
土曜日、ビデオも観に行ったのだが、出だしあんまり面白くなかったので、20分で出た。従って、この日も期待せず(すまぬ)。

が、なかなかどうして、面白い。
3人のインタビュイーは、一体役者なのか素なのか。
素でないことは確かで、インタビューの流れには、明らかに、反復して稽古を積んだ痕跡が認められる。
けれども、インタビュイーの言いよどみ、マイクの持ち方、視線のそらし方、等々、「意識をした動きで無いもの」も多数判別がつく。
さて、或る程度演技のできるように躾けられた素人なのか、身体の動きを意識できない役者なのか、一体?

→公演後にチラシを見たら、「科学者や数学者の卵、歴史学専攻の大学生etc.」とあった。何だか納得である。
1990年ごろの東大教養学部、という感じの人も中にいらしたので。

インタビューを「これは素か、演技か」と考え込んでしまう僕がいけない観客なのかもしれないけれど、

役者: 他人を演じる。反復稽古。でも初めてのように演じる。
本人(素): 自分。初めて。演じようもなく初めて。
本人(今回): 自分。反復稽古。

で、この最後のヤツを、初めてのように演じたいのか、そうでないように流したいのか、一体、どちらなのか?実は、それを自覚的に行っているのかいないのか?

お茶を出し始めたり、河村氏本人が喋り始めたりすると、実は、自覚的でないような気もしてくる。

あれ?でも、あの、河村氏のひじをさする仕草、あれを実は誰かが演出つけて毎回同じようにやっていたとすると、それは凄いぞ。それとも、そうやってオレを混乱させるのがネライだったのか?疑問だ。とても疑問だ。
東大教養学部だし。油断ならないぞ。

これは、解けないほうが却って幸せな疑問だろう。きっと。
よってアフタートークはばっくれて、帰った。

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