21/09/2009 14:00
鳥の演劇祭ショーケース3本立ての2本目は、京都からやってきたこのしたやみ。岸田國士の名作「紙風船」と、福永武彦の小説「あなたの最も好きな場所」朗読の2本立て。
紙風船、岸田戯曲の素晴らしさを再確認。今上演してもみずみずしく、十分にモダンである。あまりにもそちらに目が行って、どれくらい演出・役者がきちんとしているのかに目が届かなかったのが後悔のタネ。きっと、技量も、戯曲に当たる態度も、すごくきちんとしているのだろう。奇を衒わず、素直に楽しめた。
ところが、後半の朗読が始まったところで、小生の頭に邪念が芽生えた。
「この二月さんという男優さんは、Kunio05『迷路』で父親役をやってなかったっけ?」
声の質とか、ちょっと横を向いた時の感じとか、どうも似てる。が、一度伊丹で観たきりの方なので、(しかも今回はまったく台詞とちらないし)自信がもてない。
朗読に集中できず。役者には申し訳なかった。が、少なくとも、2人で互いに読む時の、視線の交わし方、反応の仕方、役割分担のスイッチの切り替え方で小説のカラーが変わるのが感じられて、それは楽しかった。
終演後、意を決して話しかけてみたら、やっぱりKunio05、出演してらっしゃいました。ちょっとだけ杉原邦生氏の話をした。
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