2009年9月15日火曜日

サスペンデッズ 夜と森のミュンヒハウゼン

13/09/2009 マチネ

三鷹の八幡様のお祭りの日。子供らが担ぐみこしを越え、人ごみを越えて星のホールへ。
開場すると、装置良し。星のホールのぺったりした空間をぺったりと使ってしまえという発想は、杉山至の美術以外では初めて見たと思う。客席の配置も良し。

で、開演。うーん、そうですか、そういう趣向ですか。
20日まで公演が続くので、詳しいことは書かないけれど、こういう風に「物語の構成」を書き込むと、どうしても俳優たちがその「物語の構成」に奉仕しなくてはならない流れになりがちなんじゃないかと思う。観ていても、どうしても、「物語の構成」の辻褄に向かって全てが流れていく、その流れを追うようになってしまいがちで。

こんな風に書いて、あたかも観る側に問題が無いようにいってしまうのはちょっと自分でもいやらしいとは思うけれど、僕はやっぱり、もっと「構成の謎解き」と関係の無い、もっと余裕の虫の眼で見ていられる芝居の方が好きなんだなー、と思う。
本当は、なんだか余裕があるんだか無いんだかってな具合で、上演中ずっと役者の襟足とか足首の曲がり具合とか声のピッチとか歩幅とかに集中していられたらずっとずっと幸せなんだけど。

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