2007年12月9日日曜日

虚構の劇団 監視カメラが忘れたアリア

08/12/2007 ソワレ

一言でかたづけるならば、面白くなかった。
方法論として新しいこと無し。また、折角若い役者が揃っているのに、そこから本来感じるはずの、「こいつらどうなってるんだ」という凄みが来ない。
こないだ観た桜美林の「ゴーストユース」や、静岡の「転校生」と対照的である。そこで観た、「脅かされる感じ」が来なかった。

この劇団の若い役者達は、余程割り切っているのか、それとも余程おとなしいのか?

「おはなし」のことを言うと、大体、「サークル広場」なんていう設定がどれくらい今の大学で生きているのか? 或いは、「監視カメラ」と「盗撮カ メラ」を絡めて、観る側と観られる側を用意して、プライバシーとの安易な遠近法を前面に出して、役者が面切って「監視カメラは気持ち悪いよな」って、それ はないでしょう...

何だか80年代から鴻上さんの芝居を追ってらっしゃるような方々も観に来ていたので、あんまり詰まんないとかいっちゃいけないのかもしれないが...
でも、考えてみたら、自分も80年代に第三舞台観に行ってたりしたが、面白いと思った記憶は実はないのだった。そんな自分であるにもかかわらず観に行った己を、まずは責めるべし。

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