2007年12月3日月曜日

プリセタ モナコ

02/12/2007 ソワレ

前回に引き続き、戸田・谷川コンビがどうしようもなく救いようのない30男を演じて、そのどうしようもなさはポンと突き放されたまま芝居は終わってしまう。いいのか、2人とも。

2人ともほんとうに惚れ惚れするようなダメ男ぶりで、演技のことを言っても、
「どこまでも普通の顔を保った上で、自分の異常さ・変態ぶりで周囲を侵食していくことが、リアルなこととして許されるのか」
のラインをギリギリまで押し広げることを試みているように見える。そこがまた面白い。

芝居が終わって後ろを振り返ったら、客席が埋まってない。こんなに良く出来た芝居なのに、もったいないなぁ、と思う。
ひょっとすると、それは、この芝居が必ずしも「若い人向け」ではないからかもしれない。30代後半のちょっと疲れたサラリーマンが週末に観るのにはぴったりなんじゃないかと思うが。つまり、ちょっと大人の芝居だ、という感じです。
跳んだり跳ねたり暴力出てきたり、というような若者の芝居はちょっと。でも、モロ現代口語演劇やモロウェルメイドも避けたい、という層に、上手くはまるとおもうんだけどなぁ。

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