2010年1月24日日曜日

東京乾電池 TVロード

23/01/2010 マチネ

2時間の芝居に31人の登場人物。一人当たりの持ち時間はざっくり平均4分。
サッカーは90分の試合に18人の選手。一人当たり平均でボール持つ時間は5分。
まぁ、贔屓の役者がいたとして、その役者が台詞言う時間は4分、ということで、それでは見せ場も何もあるまい。どう面白くなるか、ということでスズナリへ。

やっぱり、31人全員が出揃うまでは、数を数えてしまう。開演して1時間近くたったころ、31人目が出てきたときには、心の中で、「出た!31人目!」と叫ぶ。商業演劇やミュージカルだと役者30人というのは珍しくないのかもしれないが、これ、現代口語演劇ですから。「主役」とか「大部屋俳優」とかいない世界ですから。念のため。

初期の現代口語演劇の、「お互いにリンクのない会話が同時多発で起きて、何があるのかなーと思っていたら、やっぱりリンクのないままだらだらと会話が続く」スタイルに近いと感じた。そういう意味で、過激といえば過激。食い足らないといえば食い足らない。

特に理由も行き先もなく退場してしまって「あぶねー!」と思う登場人物もいて、そこら辺は「恐怖ハト男」みたいで、そこはちょっと楽しいんだけど。

パーツパーツは楽しめるが、「31人」の芝居を、多分若干は無理して頑張って書いて、その分芝居に厚みが出たかといえば、実は「過激ダラダラリンクなし」スタイルもあってそうでもない結果に終わってる感じもする。登場人物が減っても、実はそんなに世界が希薄になったりはしないような気がするんだけどな。どうなんだろう?

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