15/01/2010 ソワレ
2時間があっというまに過ぎて、とっても幸せ。
ライン京急・ままごと・Castaya氏・モモンガコンプレックス・岡崎藝術座・冨士山アネット、いずれも譲らず持ち味を出して、かつ、出し物の並びもよし。満喫満喫。
ライン京急が楽しく観れたのは先ず大きな収穫。これまでも何度か拝見していたけど、「超絶技巧がすげー」というのが先行してちょっと観ていて窮屈だったのだ。今回は、ゲストの端田新菜のせいだけでなく、なんか、観ててぐぐーっと来た。楽しかった。
Enrique Castaya氏の演劇も素晴しかった。字幕が折り返しに入った瞬間、何秒かの間、字幕の字がふわっと浮き上がって剥がれ落ち、舞台と客席と自分が一つの視界に入って、
「あー、これは演劇だ」
と思った。そこに持っていくまでのプロセスと、そこから先、折り返しがよりあからさまになってパフォーマンスを畳むところは、それらはみーんな、あの、折り返しのときの何秒かの間のためにだけ設けられた必要悪な時間だとまでも感じられた。
リターンズ組のお三方(と一括りにする態度はとても良くないですが)も、もちろん面白かったし。あゆみはまた新たな方向に歩みだしているし、岡崎藝術座はどう考えてもわざと甘い球見逃して「場外ホームラン打てる球」に手を出して、これが結構飛距離出てたし。モモンガ・コンプレックスは20~30分の枠内で一番力が出るんだということも感じた。2月の本公演、どうなる?
家主・興行主の冨士山アネットも、他の5つのイロモノに対して、変に斜に構えず正攻法で対峙して吉とでた。妙な意識の仕方したら、本当に軒を貸して母屋を取られるところだった。
こういう企画を東京芸術劇場でやる、というのも良し。同じ企画をアゴラとか王子でやったら、「まぁ、アゴラ(王子)ってのはそういう場所だから」という風に取られて、期待したざらつきが得られなかった可能性もあるかなーと思う。そういうのも含めて、気持ちよかった。
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