28/07/2007 マチネ
岩井さんの芝居は、毎回、「一人称」チックな視線の動きが楽しみ。それは、ストーリーラインが、主人公ないしそれに準ずる人物の始点に沿って組み立てられていく、という印象で、今まで観たところでいえば、
無外流→お父さん
ヒッキーカンクーントルネード→お兄ちゃん
おねがい放課後→志賀ちゃん
の視点に沿って時間が組み立てられていくので、
・観ていて露骨に感情移入していける。
・でも、舞台を面で観ている感じがしない。
これ、安易な感情移入を許さず、全体のオーケストレーションで勝負する青年団とは対照的だ、と思っていた。
今回も、黒田氏演じる吾郎君の一人称ラインが見事に炸裂。ひょうきん族から死刑執行までの流れには思わず腰が浮いた。
が、実は、品川カンパニーの稽古シーンも、本来は「サービスシーン」かもしれないのにも拘らず、いや、だからこそ、吾郎くんの視線に入らない役者 達が好き放題に暴れまわって、何とも楽しかったのです。強いて言えば、そこは品川氏(orお母さん)の視点にスイッチしたのかもしれないけれど。
色々言ったけれど、楽しく観た。連れも思いっきり楽しんでいた。次回以降の展開も楽しみです。
0 件のコメント:
コメントを投稿