2007年7月11日水曜日

青☆組 おやすみ、枇杷の木

10/07/2007 ソワレ

意図は見えるし、やりたいこともただの猿真似ではないと思うのだけれど、いかんせん、技量に修行の余地あり。
一本調子でタマが真ん中に集まって打ち込まれる新人投手の趣である。これでは「下手オリザ」といわれても仕方が無い。
(関係者の方、余り気を悪くされないように。小生も昔は下手転位、って言われてたものです)

・舞台がいっぱいに使えていない。舞台を見せるというのは、必ずしも台詞が発せられる口元や、その台詞を発する・発せられる人物の身振り周辺だけを見せるということではない。場をもっと見せる意図を持って欲しい。
・上記の裏返しで、観客の意識をそらそう、あるいはタイミングを外そうとするときの身振り、表情、イベント、その他諸々が、あざとすぎるという か、意図としてみえすぎるというか、要は、タイミングを外そうとするカーブが見え見えでしかもキレが悪くてホームラン浴びるような感じだった。工夫の余地 あり。
・台詞の「ことば」はかなり気を遣っているとみた。だからこそ、その点については99点を100点にする野望を持って欲しい。極くたま~にある変な言葉(テレビドラマっぽい紋切り型の修飾語)がひどく耳に付く。これは、かなり練れているからこそなのだけれど。
・全体の物語の紋切り型をものともしない「何か」が足りない。あれだけ強力な青年団役者陣を揃えていてかつ足りないのだから、それは、作・演出の責任だろう。

高橋智子が何かの拍子にお茶を載せたお盆を片手でひょいと持ち上げるシーンはとても気に入った。心に残る。
こういう、なんか意図があるのかないのか、多分無いんだろうな、くらいの演出が丁度よいのではないかな、と思ったことです。次回、そういうシーンがもう少し沢山観れるだろうか?

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