2010年6月21日月曜日

FUKAIPRODUCE羽衣 愛死に

20/06/2010 マチネ

最初の曲、金子岳憲が舞台の一番前に立って面を切って、まるで二枚目のように真面目くさって「クレイジィーラァーブ」と音程微妙にはずして歌うのを聴いたとたん、あまりのことに涙がでてしまった。なんだよ、これ!最初っからやられちまったよ!

というのは本当の話なのだが、今回のFukaiProduce羽衣は、一つのシーンをかなり長回しにしてねっとり見せた。「経験者組」と「初体験組」をうまく組み合わせ、どのシーンを見ても羽衣色がしっかり出て、しかも新鮮。藤一平さんのいない羽衣がどうなってしまうのかとても心配だったのだが、うん、なんだか、補強がうまく行ったシーズンのフットボールクラブのようで、よい感じ。

中でも内田慈さんは出色。
「うちだちか、あぁうちだちか、うちだちか」
手足の動き、キメ、背中の反り、歌、フリーズしている時の横顔、どうしても目が行ってしまう。しかも「あたし女優よ!あたしだけを見るのよ!」なところが一切なく、全体の中できちんとワークしているところがすごい。こういう芝居だからこそ改めてきちんと認識できる内田慈のすごさよ。

西田夏奈子さんも一声発した時点で痺れてしまうし、伊藤昌子さんも・・・いや、伊藤さんを見に行っているようなものですから、私は、毎回...。「経験者組」の女優の皆様もかわゆく、男優陣もいつものごとくかわゆく、満喫。

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