06/12/2009 マチネ
あぁ、面白かった。
こういう面白い戯曲を、若い人たちが、きちんと舞台に載せてくれるのが、とても嬉しい。
2年前に初めて木ノ下歌舞伎を拝見した時に、こんなことを書いていて、
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シェークスピアであろうが、南北であろうが、「現代性」「同時代性」を備えるべきは観客の側であって、演出がいかに突飛なことをしてみせてもそれは100%上手くいってせいぜい「触媒」「きっかけ」にすぎない。
いかにして観客の視線の揺らぎを喚起し、同時代性を自覚させ、そこから見える古典の姿がどう揺らぎ、どう自らに関わってくるかを試すこと。それがこの四谷怪談の狙いだったのならば、それは、僕と娘には少なくとも伝わっているはずだ。
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うむむ。そのときに抱いた木ノ下歌舞伎のアプローチに対する印象は、良い意味で、変わっていない。今日も、充分面白い元の戯曲に対して、構成(編集)や舞台美術や衣装や演出をもって、十二分に対峙していたように思う。
もちろん、若い集団ゆえ(というか、はっと学生の芝居だということに気がついた!)の粗さもあるけれど、それをここで言ってもしょうがない。放って置いても人間年をとるもんなんだから。今日の公演は、とっても楽しかった。それが大事。
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