2009年12月13日日曜日

ソチエタス・ラファエロ・サンツィオ 神曲 地獄篇

11/12/2009 ソワレ

初日。
地獄のようなのは1階席5列目近辺で、客席がほぼフラット、やや沈み気味になる中、頭の高さと舞台がほぼ同じ高さ、しかも寝転ぶ演技続出で、舞台見えず。これぞ生き地獄。
なので、この舞台に対して冷静に判断することは難しいのだが。まぁ、そもそも舞台が見えてないんだから判断も糞もないのだが。

最初から最後までピンと来ないまま終わった。
エクストラをたくさん使っても、それが舞台の迫力に反映されず。手数は出すもののヒットしない感じの1時間20分。
そもそも、幕前から思わせぶりな蛍光灯バチバチ音とか、はじまったら「これぞ地獄、(ファセットで宗教音楽風に)ハーーー」みたいな音が流れるのは、まったくもって興醒め。

インスタレーション風にアイディア・イメージを並べて「どうつなげるのかは観客にお任せします」なのか、「西洋の教養をある程度バックグラウンドに持ってないと難しいかもしれませんね」なのか、どちらなのかは分からないが、いずれにしても、僕がこのパフォーマンスを「ちっとも面白くない」と感じた時に、それが100%僕の責任であると言えてしまうような仕上がり。つまり、演出家の自己満足を誰かが諌める機会は与えられていないわけだ。

そういうところが、何だか、雑で、丁寧でなくて、単純に比べるのは飴屋氏に失礼かもしれないけれど、4.48サイコシスと比べてもクオリティが圧倒的に低い気がしてしまう。煉獄篇・天国篇が思いやられる。

0 件のコメント: