10/07/2009 ソワレ
4人の達者な役者陣が、線の細いありきたりで説教臭さただよう戯曲に、斜に向かうことなく丁寧に対峙していた。
戯曲の弱さというのは、4人の登場人物を束ね展開を支える偶然(物語を進める上での必然)の突っ込み方の弱さに始まって、細部のことばの選び方にも及ぶのだが、そういう弱さに対して、「こうやって変えて料理してやれば何とかなりそうだ」とか、「これじゃーできねーよ」とか、敢えてそういう態度を取らないという選択が、プロダクションとしての潔さとして取れば良いのか、それとも、妙なやさしさとして「ぬるい!」と言えば良いのか、迷うところ。
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