25/01/2010 ソワレ
センスはあるかも、と思った。でも、技術的な点で力不足。
こういうと、なんだか、「現代口語演劇好きな頭の固い親父が、自分のセンスのなさを棚に上げて若いクリエーターをけなしてる」みたいな構図になりかねないので嫌なのだが、やはり、技術的なところは目に付いてしまった。
ぶたやまさん⇔キャベツくん⇔トンカツさんの三角関係は大変楽しく観たし、どこかへ着地させてしまおうという妙な意図がないのも好感持てる。いわゆる(僕自身だけに通用するカテゴリー分けで言えば)脱力系、何だか緩いだけがいいよね、みたいな芝居(あ、これ、ネガティブな意味で言ってます)に比べてもエンターテイニングだったと思う。
でも、冒頭の「素に近いところで長新太の絵本について語る」部分で、実はいきなりうむむむむとならざるを得なかった。足を組む仕草、言い淀み、違う話に振るときの聞き手の反応のうかがい方等々、改善の余地がありありと。「普通にしゃべる」演技が苦しいと、その後の「日常ぽいところから絵本の世界へのジャンプ/飛躍/橋渡し」にも無理強いしてしまう。
一度非日常に入って、そのペースでの水平飛行に入ってしまえばしめたものなんだけど、最後はやはり冒頭との繋がりで観てしまうからなー。そこはやっぱり苦しかったなあ。
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