2006年12月10日日曜日

新国立劇場 エンジョイ

芝居が始まってすぐに、
「スッげー細かい演出が入ってるな」
と分かる。

そして、「あぁー、こんな風に長ゼリが書きたかった。こんな風にダラダラとした長ゼリが喋りたかった」と思う。
五反田団を観て「オレは1989年にこんなことがやりたかったんだよ」と言った友人がいるが、
僕は岡田氏の芝居を観て「オレはずっとこんな風な芝居がしたかったんだよ」と言ってしまおう。
(でも、本当はちょっと違うけど)

こんな芝居を可能にしてしまう岡田氏のセンス+細部への視点に脱帽。
体の動きと台詞の連動をムリヤリ意識させられるという点で、役者かなりストレスを感じているはず。
それをこれだけのレベルで乗り切る役者もすごい。

方法論へのこだわりと、自己満足にしないエンターテイメントのセンスと、(話者の役柄交代や幕の始まり方といった箇所での)「これ、芝居なんです よー、言っておくけど、所詮、ゴッコなんですよー」という悪魔の耳打ち。それが、本当のギリギリのところまで手を抜かない戯曲・演出を経由して舞台に載っ ているので、ホント、始末に終えません。

1点だけかろうじてケチをつけるとすれば、フランスのデモの映像は何だか分からない。そういう説明を取り払って、もっと観客に任せても良いのではないか、と。どーせ、わかんない人にはわかんないよ。

で、終演後。肩が凝って肩が凝って、痛くて泣きそうだ。
そう。肩が凝る芝居ではある。見ごたえあり過ぎ。凄かったでした。

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