2006年12月18日月曜日

同居人 隙間の蟻

山本了氏、「経済とH」では割と目の行く役者でした。かつ、何年か前の五反田団新年工場見学会での山本・政コンビの演技はよく覚えていて、あれは娘も非常に気に入ってました。

が、今回。演出としては甘い。役者が余計なことをするのを全く御していない。
「溜息をつく」「煙草の煙の行方をじっと見つめる」「にやっと笑いを浮かべる」「思わせぶりにちょっと遠くを見る」「はける前に一旦反対方向にかぶりを振ってブンッとはける」「目と目で見つめあう」「ぜえぜえ言う」 + 間。
こういう、1回やるごとに「お客が引く」+「芝居が40秒は確実に間延びする」一粒で二度不味いファクター、一骨一骨芝居から排除していくべき役者の不始末が、すべてオールスターで織り込まれていて、結果2時間15分。
きちんと削れば半分になる。そして観やすくなる。はず。

役者の良し悪し、戯曲の良し悪しは、きっと、その後に来るはずです。

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