2006年12月10日日曜日

菅間馬鈴薯堂 夜明け舟

というわけで、今週末、金曜日からの6連戦の最終戦。
右肩は肩甲骨の裏側に画鋲を埋め込んだかのように痛む。
鎮痛剤飲んで王子に臨む。

と、なんと、王子小劇場が町の公民館と化していた!!
何だ、この、お年を召した方々の群れは!そして、小学生どもは!当パンに「ストリッパー」ってあるけど、いいのか?

募る不安。

で、芝居は、良かったです。
左に入れ歯がカクカクいう音、右には退屈した小学生が靴のベルクロをベリバリ言わせる音を聞きながら、最後まで、楽しんだ。

僕がいつも「ヤラレタ」と思うような方法論の冒険もないし、大きなケレンも無い。

が、観客に無理強いしない。しつこくしない。役者に無駄なことはさせない(時々無駄に怒声を上げさせるのはタマに傷だけど)。
だから、クサいシーンで「引く」前に、先に進んでしまう。一瞬泣かせにかかったか、と思うシーンでも、「タメ」を作らずスタスタ次のシーンに行ってしまうので、泣くタイミングを逃がす。このアッサリ感が、何だか大人である。だから、お年寄りの味覚に合う。

いや、肩の凝る芝居(マレビトの会、青年団、岡田利規)を観た後に、こういう芝居で締める事が出来て、本当に良かった。
終演後、肩凝りが引いてました(とはいうものの、バスに乗ったらまたすぐ痛くなったけど)。

なんだか、こうやって、肩の力抜いてお年よりも楽しめる芝居っていいよな、って昔考えてたのを思い出した。

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