02/10/2010 マチネ (眺め席)
とりあえずは、先ず、手放しで誉めてしまおうかな、と。
いや、誉める、じゃないな。それは不遜だな。気持ち良かったんだな。僕が。
眺め席から見える舞台の上の役者達を「ジャズコンボのフロントマン達」、裏でラップのライブしている人たちを「リズム隊」に例えると、この舞台はマイルスのネフェルティティのようで、つまり、フロントマン達は引っ張ったモチーフをたっぷりと、でも歌わないように演じ、その裏の空隙をラップ隊がテクストで埋めまくる。もちろん底にあるのは「かもめ」のテクストなのだけれど、次元をかえて捩じれたフロントラインとリズム隊を両方視野に入れることで、「インクのシミ」と「その解釈・上演」からさらに飛び出してくるものがある。
村上聡一と死んでいたかもめが踊りだす瞬間は、(僕には)神がかって見えて、ぞわぞわーっと、「これが『劇的』ということか」と。うん。確かにこれは「かもめ」だ。
「眺め」舞台が流す2年間と、「身近め」ライブの60分強と。この2つの時間が共存する並べ方は、toiの「華麗なる招待」の2つのバージョンの時間の流れ方の違いにも似ているなーと感じたり。
翌日には「身近め」ライブを聴きに行く予定。さて、どうなるか。
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