2009年5月19日火曜日

(&) So Weiter / 日本武徳院 / 東京日仏学院 「雪」

16/05/2009 ソワレ

フランス人の作・演出・出演+居合の師範+フランス人ギタリスト+日本人パフォーマーという組合せで南青山の能楽堂を使ったパフォーマンス。
能楽堂に入るのは生まれて初めてなのでちょっと期待していたが、と同時に、ヤン・アレグレの上っ面な日本趣味に余りにも合致した取り合わせなので危惧もそれ以上に大きかったのだが、やはり後者が前者を圧倒的に上回って・・・

客席には、芝居好きよりもむしろ「フランソワーズ・モレシャン」を含むフランス人+日本人フランス語関係者が多数詰め掛けて、どれどれ東西の融合とやらを見物してやるかという風情だったが、果たしてどれくらいの人が「これはちょっと」と思ってくれたのだろうか、などと考えてしまう。むしろ「日本の人はやさしいから、こんな上っ面のパフォーマンスにも全力でつきあってくれるんだぁ」と思われたらいやだな、とか。

居合の刀の動きが、テレビや映画の時代劇と比べてゆっくりなので、「あぁ、時代劇の殺陣がフィルムの早回しだって話は本当だったのか」と、その場では思う。今にして思い直すと、それは香港のカンフー映画の話なんだけど、居合もそうなのかもしれない。

ギタリストがいろんな音を拾ったり繰り返したり、というのも、単品では面白くないこと無いけれど、「上っ面ニッポン」のフレームの中ではいかんともしがたく、まぁ、観に来た自分を責めるしかあるまい。

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