2008年12月18日木曜日

桃唄309 おやすみ、おじさん3 草の子、見えずの雪ふる

17/12/2008 ソワレ

スズナリ初日。
ちょっと面白くないことがあって、また、冷たい雨も降っていて、あまり心のコンディションはよくなかったのだけれど、最後まで面白くて、観終わったらやなこと忘れた。

もちろん桃唄309の芝居は好きで見ているというのもあるけれど、菅原直樹は最近調子に乗っているのではないか(もちろん良い意味で)と思っているので、ちょっとスケジュール無理して行ったのだけれど、よい結果である。しめしめ。

何が良いって、一番良かったのは、僕が桃唄で一番気に入っている、なんとも気持ちの良いグルーブ感が、今回は真っ直ぐに前面に出ていたことなんだけれど、「物語を 聴き手=舞台上の役者 が共有していく構造」が、山中の図書館にキュッと凝縮されて、そこと現実(のはずの舞台上の世界)とのやり取りがうまーく作用していたのも、もう一つの勝因。

登場する全ての要素を僕が物語として消化しきれたわけではないのだけれど、それはそれで良い。何度か視点を変えてみてみたり、他の人と一緒に観に行って、見えたところ見えなかったところ、比べてみてもきっと面白いと思う。力の入る寸前でふっと抜くタイミングが、今回の舞台では特にはまって、その美味しいポジションに菅原氏が身を置いていた。さすが調子に乗っているだけの事はある。この芝居の1時間50分は、ちっとも長くない。

0 件のコメント: