2008年8月9日土曜日

矢野顕子リサイタル

07/08/2008

2002年、Pizza Express以来の矢野顕子。前回はキャパ100人未満の小さなクラブにアクースティックのバンドを連れて来たのを聞いたのだけれど、今回はピアノ一台の弾き語りで調布の1,400人収容の大きなホール。

そりゃもちろん小さな小屋で近くで聴く方が僕は好きだけれども、でも、大きなホールだからといって不満があるわけではなく、むしろ、大人数で一遍に同じ音楽に耳を傾けるのも、楽しい。PAの感じも良くて、リラックスして聴けた。矢野氏のほうも、必ずしもハードコアなファンだけが集まっているんじゃないのを感じ取りながら「リサイタル」を進めていたと思う。
生演奏で聞くと、あの「変な、ちょっと鼻にかかった声の歌い方」が、どれだけ豊かな声のキャパシティと正確な音感(テクニックというと語弊があるかもしれないけれど)に支えられていることか、と思う。矢野顕子はセンスだけではないんです。

「時節柄」のバカボンで幕を開け、釣りに行こうと続く冒頭の二曲で、もう既に「あぁ、聴きに来てよかった」と思う。はっぴいえんどの「夏なんです」と、大瀧先生の曲も2曲とり上げて、そういう曲を矢野節で聴けるのもまた楽しかった。最後、「この曲をやらないとコンサートが終わらない」といって「ひとつだけ」を。うん、いい曲。でも、矢野さん、みんながみんなこれだけを聴きに来たわけじゃないんですよ。新曲もとっても素敵でした。10月の新譜は、買ってしまうかもしれない。気に入った曲の曲名は、ここでは言えない。

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