04/07/2015 マチネ @Royal Court, Jerwood Theatre Downstairs
俳優の熱演が上滑りする、がっかり感満載の70分。
キツいテーマを扱うからと言って、そのキツさを押し売りされても困っちゃうな、というか、そもそも上手く舞台に載っかっていなかった。
死刑囚の死刑執行の方法について、選択を求められる遺族と、執行官2人のダイアログ。
終始「あんたたちにはあたしの気持ちはわかんないよ」な遺族と、「いや、分かってる、つもりなんですが」な執行官の真面目な会話。
そりゃそうだよ。要は、どんなに頑張ったって執行官は遺族にはなれないんだから、手続きも同情も無力だねってことで、
そこから一歩も出てこず、時として「熱の入った独白」で毒づいてみせる遺族と、その感情を逆撫でしまくる執行官のやりとりには全く興味が沸いてこない。
こういうテーマを舞台に載せるときには、もっと違うアプローチがあるでしょう!
と、ついつい、怒っちゃ行けないと思いつつも怒ってしまう。なべげんの「どんとゆけ」を思い出して、怒り倍増である。
終演後、スタンディングオベーションでカーテンコールはダブル。「熱演料」なんだとすると、英国演劇シーンもそんなもんか、とまたまた思ってしまった。
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